心の法則
「売れるもマーケ当たるもマーケ」に記載の22に法則のうち、第三章「心の法則」を読んだ結果をまとめます。書評ではなく自分用メモです。
- 作者: アルライズ,ジャックトラウト,Al Ries,Jack Trout,新井喜美夫
- 出版社/メーカー: 東急エージェンシー出版部
- 発売日: 1994/01
- メディア: 単行本
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心の法則
概要(抜粋)
- 第一章の一番手の法則にはどこか誤りがあるのだろうか。そんなことはない。ただ、「心の法則」がこれに修正を加えるのだ。
- 市場に最初に参入するよりも、顧客の心の中に最初に入りこむほうがベターなのである。
- 市場に最初に参入することは、そうすることで、心のなかに真っ先に入り込めるという限りにおいて重要であるに過ぎない。
- 心の法則は知覚の法則に続く法則である。もしマーケティングが商品ではなく、知覚をめぐる戦いだとすれば、市場よりも心のほうが優先されなければならない。
- あなたが他人に強い印象を与えたい場合には、その人の心の中に徐々に入り込み、ゆっくりと時間をかけて好意を醸成しようとしたのではだめだ。心というのはそんなふうには動かない。心の中には一気に入り込まなければならない。
- 徐々にではなく一気に勝負すべき理由は、人々は自己の心を変えたがらないという点にある。いったんあなたが人々にこうだと認識されたら、一巻の終わりである。あなたはこれこれのタイプの人間であると、彼らの心にファイルされてしまうのだ。もはや別のタイプの人間にはなれないのである。
考察、感想など
第一章「一番手の法則」で繰り返し出てきていた「最初に顧客の心に入りこむこと」の重要性を述べた章だった。一番手の法則はあくまでも「市場に最初に参入すること」で、それに修正を加えるのが心の法則の「顧客の心の中に最初に入りこむこと」。
「一番手の法則(=市場に最初に参入)」は、成功すると一番初めに顧客の心の中に入りこむための「権利」を最初に得られるというところが魅力的ということだなあ。もし、その権利を無駄に使ってしまうと、後発の他者に「心の法則」で負けてしまい、「一番手の法則」を無駄にしてしまう。なるほどなあ。
「一番手の法則」で市場に最初に参入して、もし一番手になれなくても「カテゴリーの法則」で一番手になれるカテゴリーを見つけて(作って)、そして「心の法則」で顧客の心に入りこむ。これが三章を読み終えた段階での勝利の方程式かな。