集中の法則
「売れるもマーケ当たるもマーケ」に記載の22に法則のうち、第五章「集中の法則」を読んだ結果をまとめます。書評ではなく自分用メモです。
- 作者: アルライズ,ジャックトラウト,Al Ries,Jack Trout,新井喜美夫
- 出版社/メーカー: 東急エージェンシー出版部
- 発売日: 1994/01
- メディア: 単行本
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集中の法則
概要(抜粋)
- 会社が見込客の心の中に一つの言葉を植え付ける方法をみつことができれば、信じがたいほどの成功をおさめることが可能である。複雑な言葉である必要はない。独自な言葉であるひつようもない。辞書からすぐに引っ張り出せるような、簡単な言葉がベストである。これが「集中の法則」である。ただ一個の言葉、ないしはコンセプトに焦点を絞り込むことによって心の中にそれを”焼き付ける”のである。これこそ究極のマーケティングにおけるお供え物だ。
- 抜け目のない一番手企業は更に一歩踏み込んで、その地位を固めようとする。(ハインツは「ケチャップ」という言葉を植えつけたあと、更に「どろりとしたケチャップ」を植えつけた。)
- 最も効果的な言葉は、簡潔で、利点を伝える言葉である。商品がどのように複雑なものであれ、また市場のニーズがどのように複雑であれ、複数ではなく、ただ1つの言葉、あるいは利点に焦点をあわせるほうがベターである。
- どんな言葉も永久に持ちこたえられるものではない。
- マーケティングの基本は、焦点を絞り込むことである。
- 何もかも追いかけているようでは、結局何もモノにはできない。
- 「我が社は高品質市場に焦点をあわせることにする。価格志向の強い低品質市場に入るつもりはない。」と。それはいいのだが、問題はあなたが、自分のビジネスモデルをメルセデス・ベンツやBMWのように高価格製品のみに限定しないかぎり、顧客の信用は得られない。
考察、感想など
この章では「コンセプト(焦点)を絞り込むこと(=集中)」について述べている。
集中するためには「言葉を植え付ける」ということと、「手を広げ過ぎない(二兎追うものは一兎をも得ず)」ということが必要。
前者に関しては商品名だったり、キャッチコピーで、なるべくシンプルかつポジティブな印象をあたえるものがよいみたいだ。例えばハインツの「どろりとしたケチャップ」など。
後者に関しては最近様々な企業が直面している問題に思える。これで失敗したのはマクドナルドだと思える。低価格で子供も楽しい場として確立していたが、「高級路線」「大人も落ち着く内装(カフェのような)」などに方針転換をして大失敗。「低価格で子供も楽しい場」のマクドナルドがどう頑張っても「高級路線」ではフレッシュネスバーガーやモスバーガーには絶対に敵わないし、「大人も落ち着く内装」ではスターバックスやタリーズなどには敵わない。いや、正しくは「マクドナルドがそんなことやったって、誰も行きたいなんて思えない」だろうか。
まとめ
- キャッチコピーはシンプルに
- 手を広げ過ぎない(二兎追うものは一兎をも得ず)